【洒落怖】団地での新聞配達

そ~~~~っと顔だけ出し階段を見上げると・・・

誰もいなかった・・・

ホッと安心して階段を歩いて上る。

3階に着き
305に入れてる最中に

「もし6号室側から上って奴に会ったらいやだな
今日は先に302を配って1号室側から上ろう」

305に新聞を入れ、
302に向かおうとした次の瞬間!

なぜか奴が1号室側の階段から上って来た。

「は?」

「なぜ?」

それにさっきより少しだけだが姿もはっきり見える。

長めのレインコートのようなものを着ていて
フードを被っている。

だが何かおかしい?

フードが縦に潰れているぞ。

つまり頭がないのだー!ぎゃー

やっぱり得体の知れないものじゃねーか

しかもこっちへ歩いてきた。

心臓が鼻から飛び出しそうな思いだ!

302に入れるのをやめ、
早歩きで6号室側の階段へ引き返し
4階へ駆け上がりました。

ひえーなんなんだあいつは!?

早いとこ配っちまおう。

406から入れていく。

そこへ奴が
1号室側の階段から上がって来たのが視界に入ってきた!

ひえー

新聞を入れている姿勢のまま奴の様子を見る。

相変わらずゆっくりと奇妙な動きで
こっちに歩いて来ているではないか!

怖い怖い!

逃げればいいものを
配ってしまわなきゃならないという義務感のほうが先に働いた。

奴がこっちへ来る前に
405、404と入れちまっわないと。

急いで…405の…郵便受けに…入れる!

焦るし、
手はガクガクだし、
うまく新聞を折れない。

ようやく入った!

見ると、
奴は401のドアの前辺りまで来てる。

それでもまだ怖い


素早く404の前に行き
郵便受けに新聞を入れようとするが
郵便受けの中に何か郵便物が詰まっている!

たまにこういうことがあるんだな。

こういう場合は、
一度郵便物を取り出して新聞と束にして入れるか
郵便物を避けて新聞を入れ込むかしないといけない。

新聞を中途半端に出した状態で入れると
以前に、確かに入れたはずなのに
配られてないということがあった。

新聞屋の人に

「よその新聞屋が評判を落とすために抜いていくというから
ちゃんと入れ込め!バッキャロー」

と大目玉を食らったことがあった。

その時は

「チックショー!」

って抜いた奴を怨んだね。

それ以来俺は
よその配達員を敵視するようになった。

たまに出くわして挨拶されても無視してたし、
睨み付けて呪ってやったりもしたぞ。

だから奴の恐怖もあるが
新聞をちゃんと入れ込まないといけないという義務感もあった。

奴はいよいよ402のドアの前まで来てるし焦る。

もうどうでもいい。

無理やり新聞をねじ込み入れてやった。

郵便物がクシャクシャになったのが分かったが、
それどころじゃないよ!

一目散に、
ガクガクになった足で、
6号室側の階段に逃げた。

階段を4,5段抜きで飛び降りるように1階まで下り、
自転車の所まで走った。

まだ、302と401を配ってない。

明るくなって、
あとから入れに行けばいいんだが
その時はそんなこと思いつかなかった。

くそーーどおしよー

1号室側の階段から上ることにした。

逃げの体勢をを作りながら、
ゆっくり階段を上って行く。

さっきと同じよう、
踊り場に着いたところで階段を見上げてみる…

「よし!いないな!」

また逃げの体勢で、
ゆっくり上り3階に着いた。

3階の通路を確認・・・・・・・・・いない

ついでに4階への階段も覗きこむ・・・・・・

・・・いない!

「ふ~~~~~」

安堵の鼻息を出して
忍び足で302の前に行き、
郵便受けに新聞を入れ
また警戒しながら、
1号室側から4階へのぼった。



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