【師匠シリーズ】廃病院の足音
9621/5ウニ2006/01/21(土)11:37:01ID:9bX5hJte0子どものころ、バッタの首をもいだことがある。もがれた首はキョロキョロと触覚を動かしていたが、胴体のほうもピョンピョンと跳び回り続けた。怖くなった俺は首を放り出して逃げだしてしまった。その記憶がある種のトラウマになっていたが、大学時代にそのことを思い出すような出来事があった。怖がりのくせに怖いもの見たさが高じて、よく心霊スポットに行った。俺にオカルトを手ほどきした先輩がいて、俺は師匠と呼び、尊敬したり貶したりしていた。大学1回生の秋ごろ、その師匠と相当やばいという噂の廃屋に忍び込んだ時のこと。もとは病院だったという...