管理人が独断と偏見で選ぶ洒落怖ランキング。
怖い話はもちろん、気味が悪く後味引く話を選考しております。
あくまでも管理人の好みで選んでおりますのでその点ご了承下さい。
10位「狂った家族」(短編)
ザザ…ザザザザ……
不意にTVにノイズが入った。
すぐにおさまったので、俺は気にせずTVを見続けながら、
「……んでさぁ」と、話しを進めていたんだが、
両親に目線を移すと、ある異変に気付いた。
9位「非常階段」(短編)
「しょうがない、非常階段から、下りよう」
O所長が、やがて意を決したように口を開きました。
うちのビルは、基本的にエレベーター以外の移動手段がありません。
防災の目的でつくられた外付けの非常階段があるにはあるのですが、
浮浪者が侵入するのを防ぐため内部から厳重にカギがかけられ、滅多なことでは開けられることはありません。
僕もそのとき、はじめて階段に続く扉を開けることになったのです
8位「鏡の中のナナちゃん」(短編)
ある時、その鏡を覗くと、私の背後に見知らぬ女の子が映っていました。
驚いて振り返りましたが、もちろん私の後ろに女の子など居ません。
どうやらその子は、鏡の中だけにいるようです。
不思議に思いましたが、怖くはありませんでした。
色白で髪の長い女の子でした。
その子は鏡に写る私の肩ごしにこっちを見て、ニッコリと笑いました。
7位「危険な好奇心」(長編)
少し長い話ですが、暇な方、読んでください。
小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。
秘密基地っつっても結構本格的で、複数の板を釘で打ち付けて、雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。
放課後にそこでオヤツ食べたり、エロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。
6位「リョウメンスクナ」(短編)
俺、建築関係の仕事やってんだけれども、先日、岩手県のとある古いお寺を解体することに
なったんだわ。今は利用者もないお寺ね。んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。
「~、ちょっと来て」と。俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。
俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って・・・本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、
ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」
木箱の大きさは2mくらいかなぁ。相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。