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【洒落怖】狂った家族

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499:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 00:06:05 ID:t23m9VNiO
全速力で人が通りが多い場所まで走った。
その後、少し息を整え、携帯で職場の一人暮らしの先輩に事情を話し、先輩の家に行った。
先輩は霊とかお化けが見える人で、普通だったら理解不能な自分の話を真剣に聞いてくれた。
先輩「そうか……よし、明日知り合いの寺に行ってなんとかしてもらおう。
今日はまず休め。お前ひどい顔してるぞ」
その日は先輩の家に泊まった。
一睡もできなかったのは言うまでもない。
次の日、先輩は夜勤、俺は休みだった。
朝6時、先輩の家から車で30分くらいの寺に連れて行ってもらい、そこの住職に前夜のことを話した。

504:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 00:17:16 ID:t23m9VNiO
住職「わかりました……大変だったでしょう。憔悴しきっている……」
自分の顔を見て、住職は心配そうに言って下さった。
その後、「そのままではいけない」と言われ、先輩と住職と自分の三人で家に戻ることにした。
家の中は地獄だった。

509:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 00:33:32 ID:t23m9VNiO
父は両腕、両足から血をダラダラ流しながら、居間と廊下を歩いていた。
居間の隅には、血の付いた包丁が数本捨ててあった。
「あと2往復したら、右足の血管を……
あと3往復したら、二の腕の血管を……」
ブツブツと独り言を言っていた。
母は風呂場にいた。
満タンに水のはった浴槽に自らの頭を突っ込んで、出てを繰り返していた。
自らの手で頭を押しながら…
「あはは がばっ
あはは がばっ
あはは がば
死ぬ手前!!!死ぬ手前!!!死ぬ手前ぇええええええええええ!!!」
弟は机に向かって文字を書いていた。
ただ…手にはカッターを持ち、机の上には鏡があった。
「○○市○○町…」
自宅の住所を体に刻んでいた。
俺は恐ろしさで泣いた。


511:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 00:37:35 ID:t23m9VNiO
その後3人共、なんとか住職さんと応援に呼んだ他の寺の方に助けてもらいました。
今はなんともないです。
ただ、今でも弟と父の体には傷が残っていて、温泉とか行くとかなり鬱になります。
駄文、長文失礼しました。

519:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 01:11:26 ID:t23m9VNiO
それでは、番外編ということで少し書きます。
あの後、住職さんに聞いたんですが、
家族があのようになってしまった原因は、先祖にあったみたいでした。
時代劇とかで、「末代まで呪ってやる」ってセリフありますよね?
あれのリアルバージョンだったみたいです。
しかも呪い方も惨くて、ただ殺すのではなく、
家族が出来てから乗り移り、ゆっくりと時間を掛けて追い詰めていくやり方だと聞かされました。
ただ、今回は呪う方も簡単にはいかなかったみたいで、
というのも、俺の前世が高僧で、俺が生まれた時から手が出せずにおり、
あの夜しびれを切らせて、「死ね」って家族を使って圧力(?)をかけたみたいでした。
しかし俺が逃げてしまい、「仕方ないから他の家族だけでも…」と……
ただ呪いが強すぎて、住職さんでは完全にはとれず、俺以外の家族は常に御守りを持っています。
まだ呪いは続いています。

521:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 01:23:11 ID:yztytYER0
>>519
乙でした。
いつか呪いが解けるといいですね…

526:本当にあった怖い名無し:2010/03/04(木) 01:52:37 ID:t23m9VNiO
>>521
ありがとうございます。
呪いは多分解けません。
でも、今自分が生きてる間はなんとか大丈夫みたいなんで、まぁOKです。

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