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【洒落怖】変わってしまった母

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536:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:46:23 ID:xVKT1Ul/0 
これは確か、俺が小四の頃からの話。(今から8年ほど前)

小4のある時に、両親が離婚をすることになった。 
離婚した理由は今も知らないんだけど、その時の母親は、
「お父さんはお母さんを人間扱いしてくれないの!」と言っていた。
離婚の日に至るまで、何度も何度も聞いた台詞である。 
何故かというと、これは夫婦喧嘩の度に母親が必ず口にする言葉だったからだ。 
当時、家族は俺、兄、妹、父、母、祖母、祖父(仕事の関係で別居)の計6人だった。 
現在は母親のみが実家に帰る形になったため(祖父母は父の両親)5人家族だ。 

当時、俺達子供はわんわん泣いてたが、母親の意思は固いらしく、結局正式に離婚することになった。 
で、俺達は養われている身だから、どちらかの親にくっつく形をとらなくちゃいけないわけだ。
子供である俺達の出した答えは、「どちらかなんて言えない。両方と居たい」の一点張り。まあ当然だ。 
両親や祖母が「そうゆうわけにはいかない」って言ってきて、俺達は散々泣きながら悩んだんだ。 
少し間が空き、親が何故か俺に「どっちがいいの?」って聞いてきたから、
俺が「お父さん」という言葉を重く口に出した。 
このとき何故「お父さん」と答えたのかは正直わからなかったけど。
(今でこそ言えば、それで正解だったと思うけどね…)
兄弟と離れたくないという考えからか、二人が俺のあとに続くように「お父さん」と答えてきた。 
すると母親は、「…わかった。じゃあ私は今から出ていくからね」と言い、荷物を持って足早に家を出て行った。 
その後、父親は無言で寝室に入っていき、祖母は泣きながら「辛い思いさせてごめんね」と言っていたかな…。 
それから泣き疲れたのか覚えてはいないが、その日は自分達でも気づかない内に眠ってしまっていたと思う。 

537:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:47:56 ID:xVKT1Ul/0 
両親が離婚してから3年が経過した。それは妹が小学生になる頃だった。 
妹の小学校の入学式。夢にも思わなかった事件が起きたんだ……。 
(ここからは俺が親や祖母から聞いた話だから、多少憶測混じりで書いてきます)

静かな体育館内の扉が、突如「ガラガラ!」と大きな音を立てて開く。 
「○○(←妹の名前)!見つけた!!」 
妹の名前を大きな声を上げ、体育館内に走りこんでくる女性がいた。 
親、祖母、妹。そして周りの人間が一斉に振り返る。そう、母親だった。 
(大声で妹の名前を叫び走る母の姿は、それはそれはものすごい迫力だったらしい)
家族はみんな一瞬何が起きたのかわからなかったらしく、かなり驚いたそうだ。 

男性職員が母を取り押さえ鎮める。だが振り切り、大声で「私は○○の母親です!」と叫んだそうだ。 
そしてすぐさま家族が母親に近づき、「○○が可愛そうだから叫ばないで…!」と母親をなだめにいく。 
だが母親は、それでも尚「○○!居るんでしょ?!返事をしなさい!」と、ただただ叫んでいたらしい。 
そして妹が大きな声で泣きだしたので、近くに居た教職員が近づき、生徒指導室へ連れて行ってくれたそうだ。 
他の教職員がとりあえず母親を押さえてる最中に、危険を感じた家族は警察へと通報。
(とにかくその時の母親は怖かったらしい)

とりあえずそこで事なきを得て、母親は飛んできた警察とパトカー内で事情聴取。
家族は生徒指導室で妹と一緒にいた。
妹は泣き止まなかったらしいので、妹を外す形で入学式は再開されたとのこと。
(その時俺や兄は、普通に中学と高校で授業だったw)

538:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 10:49:38 ID:xVKT1Ul/0 
それからの母親の行動が異常だった。
俺や兄の学校にも足を踏み入れては叫ぶ始末。その度に警察にお世話になる羽目になってました。
一年の内に数回はこんな事があったよ。 

その事件来以来、妹の視力が極端に低下した。(カウンセラーに数回通わせたが、これが原因らしい)
とゆうのは、それまでの母親の『良いイメージ』が突如崩壊した為、精神に傷を負ってしまったから。 
(現在は学校生活や部活が楽しいらしく、順調に視力が回復してきています。本当によかった…)


541:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:13:29 ID:xVKT1Ul/0 
さて、そんな母親の異常な行動が数年間にわたったある日、事件は更に悪化してしまいました。 
これは俺の中学の卒業式ことです。 

多分今年も母親来るだろうな…と、心の中で予想していました。
そしてそれはやはり、案の上だった。卒業式当日、母親はやってきました。
ただし、今までと違っていた事が一つあった。 
今までは体育館内に押しかけきてたので、すぐに人が駆けつけたから無事で済んだ。
だけど今回は、そうゆうわけにはかなかったよ。本当にやばかった。 
まあ既に想像してる人もいると思うけど、一人の時を狙ってきたんだね…。 

卒業式が終わって、それから俺は友達と写真を撮りあったりしていた。 
一通り友達と写真を撮り終えたので、俺は帰る支度をしていたんだ。 
今日は来なかったな。あ~よかった…と考えながら身支度を整えてたが、急にトイレにいきたくなってしまった。 

さっさとトイレを済ませて手を洗っていたんだが、肩をぽんぽんと誰かに叩かれる。 
振り向いたら、そこにいたのは母親だった。てゆうかなぜトイレに?(どこかで見張ってたのかな…)
母親が急に現れたってのも怖かったけど、一番怖かったのはその表情。
その表情はまさに『無表情』だった。視線を一直線にとらえていて、真一文字に閉じた口。
人間ってのは、本当に怖いときは声が出なくなる。空気を呑んだ感じというのかな。 
何故だかわからないけど、死ぬかと思った。本当に。 

545:本当にあった怖い名無し:2007/10/11(木) 11:31:36 ID:xVKT1Ul/0 
ほんの数秒程度だったと思うけど、母親が何か紙のようなものを渡してきた。 
「この場でこれを見なさい。お父さんにこの内容をちゃんと聞きなさい」 
もう怖くて怖くてしょうがなくて、俺は目線を下にやったんだ。 
目を合わせることすら怖くて、とにかく俯いてた。
すると突然母親が、 
「おい!ちゃんと親の目を見なさいよ!」 
その大声が狭い男子トイレ内で反響して耳に響いた。 
逃げようと思ったけど、足がすくんで動けなかったので、目を向けた。 
そして言われたとおり紙を開いてみたら、ぎっしりと文章が書いてあった。 
それがもう、とにかく酷い内容だったよ。覚えている文章は書いておこうと思う。

『あなたの家のくそ親父と鬼ババア(父と祖母の事だろう)は人ではありません』
『裁判で訴えます。親権と私の子供を返しなさい』(今でも裁判が続いている状況…)
『もし返さない場合、慰謝料として1億円を請求させてもらう』
といった感じに、そこには子供じみた文章がずらずらと書かれていた気がする。

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